いい本をみつけたので、きちんと書籍レビューにして紹介したいと思います。
自分のマイナス思考に悩まされていませんか?
終わったことなのに、もうどうにもならないことなのに悩んでしまう。
私もそういうことが毎日のようにあります。
「ああだったらこうだったら」
そもそも自分が全部間違えているのではないか。
そういった思考に支配されやすい人にぜひ読んでほしいです。
今回紹介する本はこちら【幸福になりたいなら幸福になろうとはいけない】です。
この記事ではざっくり本の内容をまとめたので、興味のある方はよんでいってください。
この本はこういう人にオススメ
まずは要注意点から。
現在進行系で毒親と一緒に住んでいる方は一部参考にならないところがあります。
そういう方はこの本を読み終わると
「なんだ、今の私には意味ないんじゃん(怒)」
「そうはいうけどさ~、現状つらいんだって」
こういった感想をもつことになると思います。
そりゃそうです。
あなたが今不快な思いをしているのは親のせいですからね。
これは断言します。
基本的にこの本は”読者が精神的に安定した環境にいること”が前提になっています。
(よくあるメンタル本にもありがちですが)
つまりこの本は
・毒親から離れて生活している人
・毒親がすでにこの世にいない人
・過去の毒親の発言がトラウマになっている人
に特にむいているかと思います。
かといって毒親と一緒に住んでいる人にとってまったく参考にならないわけでもありません。
最初の導入らへんはなるほど!と思えるところがあります。
そこもこの記事では解説していますので、気になる方はこのままこの記事を読み勧めてください。
みんなが『幸福』にたいして勘違いしていること
まずこの本では最初に幸福について多くの人が勘違いしていることについて解説しています。
それは、4つあります。
- 幸福こそが自然な状態
- 幸福じゃないのは自分に欠点があるから
- ネガティブな感情をもつことは間違いだ
- 自分の思考や感情をコントロールできて当然である
この4つが多くの人が勘違いしている幸せに対する考え方です。
たしかに見覚えありますよね。
とくに④の「自分の思考や感情をコントロールできて当然である」というのはよくいわれることではありませんか?
たとえば
- 会社で泣くなんてみっともない
- 感情的になるほうが負け
みたいなやつです。
あるあるですよね。
これが多くの人が勘違いしているワナだとこの本の著者ラス・ハリスさんは何度も訴えています。
ネガティブな考えを避けようとして自分の行動を制限するのは間違い
多くの人がやりがちなのが、
ネガティブな考えを避けようとして自分の行動を制限してしまうこと
です。
先ほど上のほうでいった「感情のコントロール」をしてしまうことです。
例えば
- 過去の嫌な思い出を思い出さないように卒業アルバムを捨てる
- 嫌な人に会わないように特定の道を避けてでかける
一時的にネガティブな考えからは遠ざかれますが、またそのネガティブな考えはやってきます。
何度でも何度でも。
そのたびにあなたは『なんて自分が弱い人間なんだ』と落ち込むことになります。
ネガティブな考えを避けようとして自分の行動のルールをまた制限していってはきりがありません。
ただこの考えは現在進行系で毒親と一緒の家に住んでいる方にとってはまったく参考になりません。
同じ家にいるなら避けたくても避けられませんし、こっちだって毒親を避けなきゃやってられないですよね!!(怒)
毒親を避けることで生活に不便が生じている…たしかにそのとおりです。
例えば
- 親にあわない時間帯に起きる
- 親のいうことをきくことで衝突を避ける
こういったことで自分に負担をかけている…確かにとてもしんどいことです。
でもそうしなくてはやっていられないですよね。
実家にいる以上はこれも1つの生存戦略です。
これだけはこの本を読んでいて納得はしませんでした。
実家にいるときにこの本を読んでいたら投げていたと思います。
でもネガティブな考えを避けようとして自分の行動を制限しても何も解決しないということも事実なのです。
ではいったいどうしたらいいのか。
ではいったいどうしたらいいのでしょうか。
この本では6つの方法を紹介しています。
特に私は最初の『脱フュージョン(P48)』と『拡張(P120)』というのが心に響きました。
簡単に説明すると、
脱フュージョンとは:自分の思考=本当の自分ではないことに気づくこと
拡張とは:嫌な気持ちにも心のなかに居場所をつくること
ということです。
申し訳ありませんが、これだけだと全くわからないと思います。
ぜひここまでで興味を持ったらぜひ一度読んでみてほしいです。
私は紙に書きだして壁に貼っています
他の記事でも書いたのですが、この本で心に残ったことを紙に書き出しています。
役にたっています…特に嫌なことを思い出したとき。
ちょっとな~と思ったところ
この本は独自のワードが多いのでついてこれないと「?」となるところが多いです。
例えば
- フュージョン
- ACT(アクト)
- アクセプタンス
みたいな横文字が多いです。
もちろん独自のワードが多いとはいえちゃんと説明はあります。
どうしても独自のワードが多いとどうしても読んでいる途中で意味を忘れてしまうんですよね…
メモをとりながら読書をするのをオススメします。
それ以外はわかりやすい内容にはなっていますので安心してください。
さいごに
この記事では『幸福になりたいなら幸福になろうとはいけない』についてレビューを書いています。
この記事のタイトルはオビから引用させていただいています。
もし興味を持ったらぜひ読んでみてください。