(なんでこんなにうちの親は怒りっぽいんだろう…)
そう思ったことはありませんか?
私はめっちゃあります。
私の場合、食事を食べているとき、芸能人の話をしようとしたら
「うるさい!!!食事のときぐらい静かにできないのか!!!」
とピシャリと父親に怒られたことを覚えています。ちなみに我が家では食事中のテレビは禁止です。
軽く口で注意すればいいことをいきなり怒りマックスで怒られるのってめっちゃ怖いですよね。
しかも何回も何回も同じようなことがあり、すっかり私は父親が怖い存在として認識しています。
「なんであんなに怒るんだろう…」と子どもながらに不思議に思っていました。
私の父親は一瞬でキレやすく、大声を出して、ときには手をあげながら怒るので『父親とはこういうものなんだ』とすっかり思っていました。
なので実家から脱出していろんな人をみましたが、そういう人のほうが少ないんだということに気づいてとってもびっくりしたことをよく覚えています。
色々調べた結果、怒りやすい人には共通点があることがわかりました。
それは『怒りやすい人は脳の前頭葉がうまくコントロールできていないから』なんです。
この記事では
- どうして怒りやすい人は前頭葉をコントロールできない?
- もしかしたらあなたも感情的になりやすいことはありませんか?
- 治す方法はある?
について解説しています。
親の怒りって本当に気分次第で嫌ですよね。
あなたの親はなぜ理不尽に怒ってくるのかをこの記事で勉強して、あなたの心を守りましょう。
あなたは悪くないのですからね。
どうして怒りやすい人は前頭葉をコントロールできないの?
どうして怒りやすい人は前頭葉をコントロールできないのでしょうか。
前頭葉は感情をコントロールしている場所です
上の画像にあるように前頭葉は、脳の前側にある部分のことです。
ここは様々な感情をコントロールしたりしている部分です。
例えば
・会社で超ムカつくことがあったけど、会社だからキレると後々面倒だからその場は我慢した。ムカつくけど。
・結婚式で泣きそうになったけどなんとかこらえた。
こういうふうに感情をコントロールするために前頭葉は一生懸命働いています。
なので前頭葉の働きが弱い人はキレやすかったり、すぐ感情的になりやすくなります。
ではどうして前頭葉の働きが弱くなってしまうのでしょうか?
脳が老化したから
脳は老化します。老化をすると脳がもっているそれぞれの機能が低下します。
前頭葉が老化して機能がおちてくると、前頭葉の働きが弱くなり感情をおさえられなくなっていきます。
ちょっとしたことで怒る老人が増えている、というのは前頭葉の働きが鈍くなっていることが考えられます。
ただし老人でなくても、あなたの親や私の父親のように若くしてもキレやすい人はいます。
老化だけがキレやすい人を作る原因ではないからです。
孤独・自己承認欲求が満たされていない人
『読むだけでさみしい気もちが落ち着く本』によると、
私をみて、私を理解してという気もちは本能的なものであり、それが孤独感によって増幅されると、病的な言動に走ってしまう
と書いてあります。
孤独が不安と自信の喪失につながり、おこりやすくなってしまうのです。
あなたの親は孤独だったり、自己承認欲求がみたされていないな、と感じることはありませんか?
例えば
・親の親もネグレクト気味だった
・親の親も超毒親だった
こうではありませんでしたか?
キレやすい親の親も似たような属性だった可能性が非常に高いです。
幼いときに親も『親に認めてもらっていない』経験があるのかもしれません。
親に認められないってものすごくしんどいですよね。
でもだからってあなたが我慢するのは筋違いです。
あなたはあなたで親は親です。
自分がされたからって誰かにしていいはずがないのです。
祖父母と親の関係がよくなかった
先ほどもいいましたが、キレやすい親はその親との関係がうまくいっていない可能性が非常に高いです。
親との関係性がその人の社会性を左右するといっても過言ではありません。
親との関係性というのは次のパターンがあります。
・安定型(1番キレにくいタイプ)
・不安型(女性に多いタイプ)
・回避型(男性に多いタイプ)
詳しく3タイプについて説明します。
安定型(1番キレにくいタイプ)
親と1番お互いの距離を保てている関係性です。
親は親、子どもは子ども、といったしっかりと境界線がひかれていて精神的にも自立しています。
社会性だけでなく、あまりくよくよ悩まずポジティブな人が多いです。
不安型(女性に多いタイプ)
親は親、子どもは子どもといった境界線があいまいな関係性です。
子どもは親のきまぐれによってふりまわされることが多く、他人の機嫌を常に気にしてしまう性格になりがちです。
将来的には自分に自信がもてずネガティブ思考よりになりがちです。
常に他人の目を気にしてしまうので息苦しかったり、誰かの評価に依存してしまったりしやすく、特に女性に多いタイプだそうです。
相手が自分の思い通りにならないとキレたり、不安になったり情緒不安定な人とみられやすいです。
親と離れた今でこそかなりマシになりましたが、私も不安型のタイプなので気もちはよくわかります。
回避型(男性に多いタイプ)
回避型は親との関係がうまく構築されず子どもと親との距離感が遠すぎる関係性です。
特に男性が多く「自分のことは放っておいてくれ」という人です。
他人に自分の境界を踏まれるのが何よりも拒否感をもち、特定の人と仲良くなるまでにかなりの時間がかかります。
また自分に迷惑がかかりそうなことがおきるとキレたりするタイプです。
なぜなら心の奥底で『どうせみんな離れていくんだ』と思っているからです。
確かに私の父親も、私のことには無関心で、自分に迷惑がかかることだけ激高していたなあ…と思います。
ちなみに父親の親も毒親なのでお察し、というところですね。
キレるのはクセになりやすい!
キレることはクセになりやすいんです。
なぜならキレたあとのスッキリ感はギャンブルに似た快楽なんだそうです。
確かに怒って自分のいいたいことをいって相手を従わせることはそりゃ気もちいいでしょうね。
でもそれでは誰も自分のそばにいてくれなくなり、ますます孤独へ…。
まさに負のループに入ってしまうのです。
もしかしたらあなたも感情的になりやすいことはありませんか?
親がキレやすいタイプならあなたももしかしたらキレやすいかも…?
あなたは上で説明した3タイプのうちどれだと思いますか?
先ほど上のほうで説明した
・安定型(1番キレにくいタイプ)
・不安型(女性に多いタイプ)
・回避型(男性に多いタイプ)
のうちどれがあなたに似ていると思いましたか?
安定型なら恐らく大丈夫かと思いますが、親がキレやすいと不安型になりやすいです。
親との関係性が安定していないために常にビクビクした大人になるためです
「私も感情的になってしまいやすいかも…」
そう思われたかもしれませんが、自覚があるだけ前進していますよ。
あなたの親のようにあなたがなってしまったら、いつのまにか友達もパートナーもおらず一生ポツン…かもしれません。
親のようにならないためにはしっかり自覚することが大事なんですよ。
また下の記事もあわせておよみください。
キレやすいのを治す方法はある?
親のキレやすいのは治せるのでしょうか?
大前提として自覚していること
こういった性格については『自覚』をしていることがなによりも大事です。
人に嫌われている人に限って「自分は大丈夫」と思いがちです。
下手したら「自分こそが正しいんだ!!」と自信をもっちゃっていることだってあります。
つまりあなたの親のキレやすさは治ることはありません。
なので諦めて逃げるか避けるのが1番の得策なんです。
(結局それかよ…って思うかもしれませんが、本当にそうなんです)
でもこの記事をよんでいるあなたなら大丈夫です。
少しでもこのままじゃまずいことがわかっているのですからね。
まずは環境の改善が1番
そんな親と一緒にいることが諸悪の根源だとあなたもきづいているはず。
あなた自身をしっかり認めてくれる人たちのなかにいくことが1番重要ですよ。
自分が認められている、と感じるだけでグッと孤独感はおさえられます。
少しでも『親と離れたい』と思っているなら下の記事もあわせてお読みください。
怒られても「自分は悪くない」と開き直ってよし
この記事を読んだあなたなら、理不尽に怒ってくる親は
前頭葉の働きが弱いせいだ
ということがわかっているはず。
感情をコントロールできないと周りの人は離れていきますし、そんな人生楽しくありませんよね。
親のことをかわいそうだなと思いつつ、開きなおっていきましょう!
「そんな生き方しかできないから友達がいないんだよ!」と。
より孤独になっていく親のことよりもあなたは自分のことだけを考えて生きていきましょう。
あなたがあなたらしく笑って生きるためにはやらなくてはならないことがいっぱい!
そちらに集中して生きていきましょう。
さいごに
この記事ではあなたの親がなぜキレやすいのかについて解説しています。
キレやすい人の特徴は、感情をコントロールしている前頭葉の働きが弱い可能性が非常に高いです。
どうして前頭葉の働きが弱くなるかというと老化だけではなく
- 孤独・自己承認欲求が満たされていない
- 祖父母と親の関係がよくなかった
この2つが大きく関係しています。
またキレたあとのスッキリ感はギャンブルに似た快楽だということがわかっています。
つまり怒りというのは、クセになりやすいのです。
キレやすい人治し方としてはまず本人の自覚がなによりも大事です。
自覚のない親を治すのはとても大変なことなので諦めましょう。
それよりもあなたの人生をより豊かに生きやすくするためにエネルギーを使いましょう。
親と離れるもよし、少しでも親との接触を減らすようにするのもよし。
あなたが生きやすくなる道を選んでくださいね。
この記事を書いた私の実家脱出話については下の記事でまとめています。