「親の過干渉、ほんっとうにしんどい…プライベートがない」
「でも親はきっと心配なんだよね。それはわかるんだけどさ…」
こんなふうに”自分の親は他の親にくらべてまだマシ…”と考えていませんか?
世の中にはひどい親がおこした悲惨な事件が、毎年毎年おこっていますよね。
ニュースでみかけるたび、胸がいたくなります。
それとくらべるのはよくないですが、ニュースをみてると
「ごはんを一応だしてくれた私の親はまだマシか…」
とつい思ってしまいますよね。
…でも、ちょっとまってください。
他の虐待事件とあなたが親にされたことは本当に一緒に考えていいのでしょうか?
まったく別のものとしてとらえてはいけないのでしょうか。
あなたはあなた、で親にされたことを別に考えるべきなのではないでしょうか。
こういったことをついつい人間は混同しがちなんです。
それはどうしてかについて、この記事では書いています。
結論からいうと、人間は自分が思っている以上に自分で判断していないから。
話を最初にもどすと、
『ニュースでみた虐待した親』
と
『暴力はないものの、精神的においつめてくるあなたの親』
この2つをくらべて、あなたは
「うちの親のほうがマシかもな…親は嫌いだけど」
と思いましたよね?
実はこれが脳のトリックなんです。
『はあ何いってんだこいつ?』
と思われた方はこのままこの記事をお読みください。
おそらく自分でもきづかない脳のワナに落ちている可能性があります。
その脳のワナのせいで、あなたは
▼自分のせいで親が怒るんだ
▼自分が世間と変わっているから親は気に食わないんだ
こんなふうに自分をおいつめてしまっているのです。
私はそんなあなたを助けたいと思っています。
脳のワナはとても狡猾で、普通の人は気づきません。
私ですらも逆らうことはできません(私だって人間ですからね)
ですが知っているだけでも見えてくる世界が変わってきます。
ワナだとしっていて落ちる穴と、ワナだとしらないで落ちる穴だったら、しっていたほうが気持ち的に気楽ですよね。
さあ私と一緒に脳のワナのからくりをあばいていきましょう!!
脳にだまされやすいことをまず知ろう。
脳はだまされやすい、というのはわかったと思いますが具体的にどうだまされやすいのかまとめました。
頭では『良し』としていても、体は正直に『拒絶反応』を起こす。
脳にだまされやすいというのは、自分で嘘をついていることに気づいていないことです。
また「おれはぜったいだまされない!」と言い切る人ほど、ひっかかりやすいそうです。
むしろ体のほうが素直です。
たとえば
▼今日は新しい会社の初出勤
▼面接のとき、みんな優しそうにみえたらぜったいうまくやれると思う
▼でも緊張しすぎて腹の調子がよくない…
いくら頭でポジティブに考えていても、体の調子がついていかないってことありませんか?
まさに今のあなたですよね。
▽親の過干渉が苦手。
▽ほっておいてほしいけど、親もきっと心配なんだろう
▽それはわかるのに、どうしてこんなにしんどい気持ちを抱えているんだろう…
体がストレスからくる不調を感じているのに、あなたは無視…
下手したら夜も眠れない日も。
なーんてことあるあるではありませんか?
私はよくありました(笑)
もちろんあなたが自分の気持ちに素直になることが難しいのは、素直になれないような環境が原因なのもありますよね。
とにかく私がいいたいのは、あなたが思っている以上に脳はだまされやすいということです。
まずそれはよく覚えておいてください。
人間は自分が思っている以上に”自分”で決断をしていない
「お金があったらとっくに家をでていってる」
毒親育ちの人はよくこう思っていますよね。
この記事をよんでいるあなたもそうではありませんか?
私もそう思っていました。
否定する余地はなく、これは事実だと思います。
でも現実はお金がありませんし、あなたもぽーんとひとり暮らしをするお金はだせないと思います。
だからこそ「お金があったらとっくに家をでていってる」という発言につながるわけです。
問題は次です。
「じゃあどうするか?」
お金さえあれば家をでていくというのならば、お金を作ればいいわけです。
ここで、多種多様色んな意見にわかれます。
私の実感として、ここの選択肢でかなり脳のワナにはまっている人がかなり多い。
私はなんとか無理やり穴からはいあがりましたが、多くの人がここで落ちてあきらめていきます。
それは脳のワナにはまっているから、なんです。
そしてその脳のワナにはまったことを自分なりに都合をつけて納得していることがあなたのストレスの原因なのです。
つまりあなたは自分の思った以上に決断できていないのです。
それをあなたは感じとってモヤモヤとなんとなくストレスが発生しているのです。
私はなんとか直感で穴をのぼりきったので、落ちなかっただけです。
あとで色んな本をよんだところ、その脳のワナの正体に気づくことができました。
あなたには親のもとからなんとか脱出してほしいと私は思っています。
でもそれには脳についてよくしっておく必要があるのです。
だからこそまず、あなたに何度も
▼
▼
を繰り返しいっているのです。
さあちょっとむずかしい話になってしまいましたが、次に脳のワナの正体についてまとめました。
気づかない!脳の”都合あわせ”があなたを苦しめている
気づかない脳のワナ、”都合あわせ”についてまとめました。
脳は単純な話が好き
まず最初に脳のワナに入る前に脳について簡単にまとめました。
脳はカンタンでわかりやすい話が大好きです。
これは私もあなたもみんなそうです。
脳が好きなのは正義と悪の話、わかりやすい家族愛などは特にいいです。
”単純明快、正義が悪を倒し、世界に平和がもどってみんな笑顔で暮らしましたとさ。”
これを望んでいるのはあなたの脳です。
実は悪には病気の母がいて仕方なく世界を支配において薬をさがしていた、なんて過去はいりません。
単純明快にしたいのです。
白は白、黒は黒。
わかりやすくていいですよね。
だからこそ次のワナにもひっかかりやすいのです。
だから親はいいものだと思いたい
「親に感謝しよう」
この考え方は日本だけでなく、アジア圏の国々ではよくある考え方です。
日本の場合、特に同調圧力が強いといわれていますよね。
父の日や母の日があるぐらいですし、もはや一種の商戦になるぐらいまで日本に定着しています。
それに父母や家族を大切にするのって悪い気はしないですよね。
これも別の脳のワナの1つなんですが…、今回はスルーします。
ただでさえ日本で普通に生きてたら
「父や母に感謝しよう!」
という宣伝文句は目にしますよね。
これは私たちの意識により強く『親は大切にしなければならないもの』としてすりこまれていきます。
でも現実は違う←このギャップの正体
でも現実は違います。
あなたの親は
▼自分のことしか考えていない親にふりまわされる
▼いくら話あおうとしても、『お前が悪い』で話しにならない
▼否定されまくって、親に対して不信感しかない
こんなふうに例をあげたキリがないぐらい、モヤモヤしたことをしてきましたよね。
そりゃあ
ドラマみたいにお互いがすれ違っている親子で、最後は仲直りして大団円♡
だったらわかりますよ?
(思えばこれも人間の脳が好きな展開だなあ)
でも現実はそうじゃない。
はい、ここでいったんストップ。
そうです、今のあなたの心はモヤモヤしていますね?
そうです、そうです、その状態です。
その状態を心理学用語で認知的不協和といいます。
わかりやすく説明すると『こうしたいけど、現実はそうじゃない』ときに発生するモヤモヤした状態のことです。
人はこのもやもやした状態を解消するために行動しています。
たとえば
▼結婚したい!→いい人がいない…
▼芸能人みたいにキラキラした生活がおくりたい→そもそも芸能界に入れない
したいと思っても現実ではすぐに叶えられない願いのときに認知的不協和は発生します。
すると人はどうなるかというと、3つのパターンにわかれます。
たとえば『結婚したい!』の願いの場合、
①結婚相手を探す!(自分の行動を変える)
②私なんて結婚できないよね…(自分の考えを変える)
③どうして結婚がしたいのか考える(新しい認知要素を加える)
この3つのどれかの行動をとります。
だいたいの人が『②の自分の考え方を変えるほう』を選びます。
だって何もしなくていいしラクなんですから。
さきほども書きましたが脳は単純な話が大好きなんです。
…そうです、カンの鋭い方は気づかれたと思いますが、②ってまさに今のあなたの状態なんですよ。
つまり、”親がマシだ”とあなたの脳が思っていたいんです。
「親は正直苦手だし今すぐ離れたいけど」
「ニュースでみるような虐待はしてこないし、まだマシなのかな?」
このように考えていたとしたら、間違いなく認知的不協和による『②自分の考え方を変える』ということがおきています。
これが脳のトリックです。
そして厄介なのは大多数の人が気づかずに『自分の考え方を変える』という方法で、解消していることなんです。
自分の考え方を変えるというのは何も行動しないということなので、何も変わらないんです。
でも体は脳より素直なので、あなたが無理やり蓋をしているストレスに悲鳴をあげているのです。
▼急に情緒不安定になったり
▼動悸が激しくなったり
▼生きているのがつらくなったり
これらの不調は、あなたが自分に対してウソをついているからなんです。
でも脳はラクだから、自分の考えを変えるという方法をとりたがるのです。
まったく脳って本当に厄介なやつですよね。
私もよく認知的不協和に悩まされています(苦笑)
でも勘違いしないでください。
私がこんな説明の仕方をしたので、認知的不協和って悪いやつと思っていませんか?
それは違うんです。
認知的不協和があるからこそ、人間は成長してこれたのです。
おそらくこの不快感がなかったら人間の技術の発展はなかったでしょうし、すばらしい絵や文学作品もうまれなかったでしょう。
まあ親と一緒にいると私たちにとってはストレスになっているので、なんとか解消したいところですよね…
なにがいいたいかというと、認知的不協和というヤツは使い方と状況しだい、というわけです。
ふつうの人は何重にもしかけられた脳のワナに気づかない
さてここまで脳のワナについて説明してきましたが、結論をまとめました。
親のもとから脱出できない人がハマりやすい脳のワナ:認知的不協和
親のもとから脱出できない人はたいてい、
▼私なんて1人暮らしできないよ
▼親から離れて生活とかできない
▼お金ないし、ムリムリ
自分ができないように理由を考えて、こういった思考になっています。
結局、行動しません。
それは②の自分の考えを変えるという選択肢をとっているからです。
じゃあどうしたらいいのでしょうか?
それは、①自分の行動を変えると③新しい認知要素を加えるの選択肢をとることです。
難しく考える必要はありません。
まず親から離れるために今のあなたができる行動を考えましょう。
そしてどうして親から離れたいのかを考えましょう。
もしその際も「あきらめたい」「私なんてどうせできない」と思ってしまうのであれば日をあらためて考えましょう。
考えるきっかけにはこちらの記事↓↓に書いてある情報が役にたちますよ。
▼「親が毒親の人って結局どんな方法で脱出してるの?」←調査してみた!1位はやはり!!
脳のワナは知らないと気づけない
私が紹介してきた脳のワナは、知らないと気づけないものばかりです。
だいたいの人が曖昧にして、ごまかしてきたのではないでしょうか。
かつての私もそうしてなんとか生きてきました。
たまたま私は認知的不協和なんてしりませんでしたが、
「ここであきらめたら、一生後悔する」
と必死の思いでお金をためて行動してきました。
でもその途中で何回も②の『自分の考えを変える』が襲ってきて、何度もあきらめそうになりました。
認知的不協和恐るべしです。
ほとんどの人が、面倒だからとか理由を自分で作ってあきらめるんだと思います。
でもそのかべを乗り越えた先に、もっと楽しい未来がまっていました。
もちろん実家の親と同居している同級生にくらべて派手な暮らしはできませんけど、穏やかな生活が送れている今がとっても幸せです。
本当に実家から脱出してよかったです。
▶【失敗談つき】実録!私が親からの”援助一切なし”で引越しした話。
▶親が嫌いだった私が1人暮らしやったみた結果…「えっマジで??」
▶母親から「お前なんか産まなきゃよかった」といわれた子がアラサーになって思うこと
さいごに
この記事では『うちの親って他の親よりマシじゃない?』と考えてしまう理由について解説してきました。
もしあなたが本気で
「うちの親って他の親よりマシじゃない?」
と思えるなら、そもそもこんな記事を読もうとはしないはず。
そう思いつつも、親にたいしてモヤモヤした感情を抱いていたのではないかと思います。
あなたも脳のワナにハマっていたということですね…
この記事をしっかりよんで、対策をしましょう。
まあ人間の本能に備わっている機能なので、自覚していてもこのワナにはハマっちゃうんですけどね!!!←
でも知らないより知っておいたほうが復活はやいですし、傷も浅くてすみます。
もっと親に対する対策を知りたい方は下の記事をよんでみてくださいね。