私は毒親の相談をされたときに必ずオススメしていることがあります。
それは『日記を書こう!』です。
日記でもノートでも、「毒親から、いつ、どこで、どんなことをされて、どういうふうに感じたかを書き残すだけ」なので、とってもお手軽に被害記録がつけられます。
(一応”日記”というテイなので、つけやすいですし)
私は”日記を日常生活を含めて”書いていました。
そのおかげで当時自分が楽しかったことや考えていたこと・苦しんでいたことを冷静に見返すことができています。
ですが実際、
「どうやってつけたらいいのかわかりません」
「書こうと思っても続きません」
といった声もあるのも事実です。
そこでこの記事では、
・毒親と仕方なく一緒にいる人ほど"日記"をかいたほうがいい理由
・あなたの日記が続かないのは『やる気がないから』じゃない!
・私の失敗例つき!将来役にたつ日記の書き方
についてまとめています。
人間は理由がわからないと行動し続けることができない生き物です。
この記事を読んで、しっかりと日記を書く理由と目的をはっきりさせ、あなたが少しでも『日記かいてみようかな』と思ってもらえたら幸いです。
毒親と仕方なく一緒にいる人ほど"日記"をかいたほうがいい理由
どうして日記をつけるべきなのでしょうか。
どんなことをされたのかを書くだけで立派な記録になる
くりかえしになりますが、親にいつ・どんなことをされたのかを書くだけでも立派な記録になります。
私はこういったミニノートに書いていました。
あと私が伝えたいのは、次のように『人間の記憶はあてにならない』からです。
どんなに嫌なことをされても詳細は忘れてしまうから
私がそうだったのですが、親にされたものすごく嫌なことってそんなに記憶に残りません。
ところどころはしっかり覚えていても、相手が何をいって私が何をいいかしたのかということはあまり覚えられないのです。
あなたはいつどこでどんな状況で親とケンカしたのか思い出せるでしょうか?
恐ろしいことにそのときは覚えていても、心がトラウマになっていても、詳細はやがて忘れていってしまうのです。
私もこのことに気づいたときは愕然としました。
『こんなに嫌だったことなのに、ほとんど忘れてるなんて!』
たまたま日記に書いてあったから、忘れずにいました。
さらに厄介なことに毒親は事実をねじまげてでも、あなたが悪い、というふうにしてきます。
あなたがたちむかうには、きちんとした証拠のこさなくてはならないのです。
いつか第三者がみたときにジャッジするための証拠になる
私は親にされた証拠をいくつか残していたので、私の親がヤバいことを今の夫に信じてもらえました。
私は日記と1人暮らしをしていたとき親から届いた直筆の手紙をいくつか残していたので、それを読んでもらいました。
夫の読んだ感想としては『いいかたキツくない…?』でしたね(苦笑)
私の場合、いまのところ第三者に日記や手紙をみせたのは夫だけです。
日記は、過去の記憶の整理にもつかえるので便利ですよ。自分が誤解していたことを訂正することもあります。
やはり証拠は多いほうがいいです。
私のように親からの手紙がない人もいると思いますが、そんなときは日記をかいて証拠を集めましょう。
その後、夫にいろいろインタビューした記事がこちらです。
日記を書くと”自分は辛い思い出ばかりじゃなかった”と思える
私は日記には普通の日記と同じように
・だれだれとカラオケにいった。楽しかった。
・今日はおいしいものをたべてしあわせ!
なども書いていました。
こういうのをかいておくと、私の人生って悪いことばかりじゃないんだなって思えるんですよね。
わりとこういうしあわせで楽しい思い出も忘れがちになってしまうので、書いておくといいですよ!
なんでもいいんです、ガチャガチャでほしいのがでた!とかね。
ぶっちゃけ:私は遺書のつもりで書いていました。
正直な告白をすると、私は実家をでるまで何度も死のうと思っていました。
朝、起きて思うことは「しにたい」だったので。
そこからなんとか脱出するまで本当に大変でした。
親にされて嫌だったことはこんなにあるのに、どうして誰もわかってくれないのか。
こんなに、こんなにしんどいのに…と本気で悩んでいました。
かなりの限界まで来ていました。
なので日記は正直、遺書のつもりで書いていました。
私がもし死んだら、いつか誰かこの日記をみてくれるかもしれない…と。
それを心の支えにして書いていました。
結局なんとかなったので、日記は私の手元にありますけどね。
もし何か手違いがあったら…ひょっとしたら夕方のニュースでみなさんとあっていたのではないかと思います。
今ふりかえってもそう思います。よかったです。生きてあなたにこういったことを伝えられているのですから。
あなたの日記が続かないのは『やる気がないから』じゃない!
日記って続けようと思うと続けられないものです…
つらいことをわざわざ書き残すのはしんどいものです。
日記が続かない、そういう人もいますが、あえていわせてもらいましょう。
つらいことをわざわざ書き起こすのってめちゃくちゃしんどいことなんです。
だからあなたが日記続かない、と悩むのはしょうがないことなんですよ。
だって思い出すのも辛いことを書こうとしているわけなんですから。
正直、ペンはとまるし、何もかけないぐらい傷ついていると思います。
私もそうだったのでわかります。
まず大前提として日記を書き続けることはすっごいことなんだと思ってくださいね。
それでも日記を書くことにどんな意味があるの?
それでもペンを握って日記をかいてください。
・こういうことを親にいわれた死にたい
・お前なんかうまなきゃよかったっていわれた
こういうのでもいいんです。
書くのがだるかったら、日記アプリをつけるのだってアリです。
次に具体的に日記の書き方について解説します。
私の失敗例つき!将来役にたつ日記の書き方
冒頭にも写真をだしましたが私は下のようなミニノートに日記を書いていました。
ですが今になって読み返すと詳しいことがわからないことが多すぎるんです(苦笑)
例えばこういう書き方。
※言葉遣いが汚くて申し訳ないです。
つまり当時の私は親に何をいわれていたんでしょうか…
もっと何をいわれたか具体的にかいてよ!と自分でツッコミをいれたいです。
私のことですから詳しく書くのが面倒くさくて『色々またいってきた』って書いてるんでしょう。
相当な口論になると思い出すのも嫌ですから、しょうがないんですけどこれじゃあよくわかりません。
この失敗をふまえて、あなたがもし日記をつけるなら以下の3点を意識したほうがいいでしょう。
- 年月日をかく
- どこで、何をいわれたか
- そのときどんな気もちになったか
この3つは最低限かいておかないと、せっかく日記をかいてもとてもわかりにくくなってしまいます。
もちろんこれは楽しかったことを書くときにも使えます。
普通の日記を書くつもりでやってみましょう。
さいごに
この記事では毒親と仕方なく一緒にいる人ほど”日記”をかいたほうがいい理由とその書き方について解説しています。
毒親にされたことを記録しておけば、いつか役にたつ日がきます。
記憶はところどころしか残りません。
詳細を覚えておくことは、ほとんどの人ができないことなので、日記に書いて毒親からされたことの証拠を残しておきましょう!
かなり話は脱線しますが…これ『ちゃお』の付録です。
よく付録とっといたな!と自分でも思います。この付録、たしか鍵付きだったんですよね。だから日記を書いていたのかもしれませんね。
私が自分で書いた日記をもとに書いた私の実家脱出日記は下の記事のさきでまとめています。